どうもです。
ギリギリです。
今日は前回の投稿「成果をきちんと評価し金にして反映してくれる今の会社 その1」の続きです。
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適切な人が評価する
前回の投稿で、上司が評価すると書きました。
評価する上司は何人かいて、評価対象の社員が技術者の場合は技術リーダーが、UX/UIデザイナーや管理職のようなポジションの人たちはプロジェクトマネージャーが評価します。
同じ(もしくは似た)畑の人が評価するので、評価はより正確だしフィードバックも的確になります。
オレが日本で働いていた頃は他社での常駐がかなり多くて、直属の上司がオレの仕事を見ていないことがほとんどでした。
で、その上司が個人の成果を評価するんだけど、だいたいこんなもんだろ?とかいうんだよな。
だろじゃねえよお前なんにも知らんやんけと、評価時に毎回心の中で叫んでいた覚えがあります。
今の会社ではいつも上司が同じ職場にいて、各社員の進捗や作業内容を見ているので、評価結果に信頼が持てます。
上司はチームメンバーの評価を参考にする
評価の際、上司は同じチームの他メンバーの声にも耳を傾けます。
特に、評価対象の社員が低いポジションにいる場合はシニアポジションに就いているメンバーからその社員の出来を聞いて評価の参考にします。
オレはSoftware Developerという中レベルのポジションなので、上司はチーム内外のシニアポジションのメンバーのオレに対する評価を参考にします。
ちなみにオーストラリアのソフトウェア開発業界でよくあるポジションは
- Senior Software Developer
- Software Developer
- Junior Software Developer(ソフトウェア開発者の中で一番下のレベル)
など。
(他にもSoftware EngineerやFull stack Engineerなどいろいろあります)
数字が小さい方がレベルの高いポジション。
社員が1か2の場合は、3のポジションに就いている社員の意見を参考にします。
チームメンバーと上司は、1 on 1という上司とメンバーひとりひとりの対面での軽いミーティングを2週間に一回持つことになっていて、上司はそこで他のチームメンバーの働き具合をその人から聞いたり、他メンバーや上司からのフィードバックを伝えます。
一方で、Senior未満のメンバーでも1 on 1でSeniorメンバーも含め他のメンバーの事を話すせます。
オレは数週間前の1 on 1で、あるメンバーの出来について初めて上司と話をしました。
この前のブログの冒頭で触れた例の文句です。
この前のブログ:会話時にすごい使える単語:what
休みから復帰して最初の1 on 1で
「年末に終わらなかった仕事がまだ終わってないのは正直びっくりした。あの程度の規模の改造が5日たっても終わってないのはおかしい」と伝えると
「そうだね。時間かかりすぎている。オレもそれには気づいているし、みんな気づいているよ」と上司。
このように、チームメンバーからの評価も上司の社員に対する評価に影響を与えます。
成果が出せない人は厳しい評価を受ける
きちんとした評価をしてくれるということは、出来が悪ければそれなりのフィードバックを受けます。
もし成果が期待以下ということが何度も続けば、上司に目をつけられることに。
その状態が1~2ヶ月ほと続くと、1 on 1や3~4ヶ月に1回ある定例評価チェックで成果が出ていない事を伝えられます。
実際、上でオレが不満を言ったシニアエンジニアについて、すでに上司はプロジェクトマネージャーにその事を報告済み。
これから厳しい質問をして状況を確認すると険しい表情で話していました。
いまそのシニアエンジニアは上司の監視下に置かれていて、毎週進捗報告しなければならない状況になっています(普通は2週間おきで、進捗報告は必要ない)。
他のメンバーの1人はクビ寸前までいってギリギリ持ちこたえている状態。
最近はだいぶ評価を上げたけどまだ監視下に置かれています。
彼らの評価は当然低いし、それはボーナスや翌年の昇給額にも現れてくるはずです(さすがに彼らにそれをきくことはできないけど)。
このように、きちんと評価されるということは、成果を出せなければ厳しい結果が待っているということでもあります。
公平な評価が好き
こういう話を聞くと厳しい世界のように聞こえるけど、実際このほうが公平でいいと思います。
日本では、安定した会社で働きたいという人が圧倒的に多いと思います。(まあこちらでもそういう人は結構いるが)
でもいまのオレの会社では、長くやっていけるかどうかは個人の力量次第。
こういった評価の仕方を好むか、個人評価はあまり重んじられないけどクビにもなりにくい日本企業のような評価の仕方を好むかは人次第。
オレは今の会社のやりたかのほうが断然好きです。
できる人は評価され、出来ない人は評価が下がる。
わかりやすく、すごく公平でまっとう。
好きですこういうの。
最後に
公平でまっとうな評価方法のもと、きちんと評価できる人が社員一人ひとりを成果に応じてきちんと評価し、そのがんばりを金銭で還元する。
ごく当たり前のことだけど、日本の企業ではこれがなかなか出来ないのが現状。
それをきっちりやってくれる今の会社は好きだし、そういう会社で働けて本当に嬉しいです。
企業がきちんとした態度を見せれば社員もそれに答え、それにより会社も社員もともに成長していく。
みなさんの会社は社員を正しく取り扱ってくれますか?
では!