【Q&A】オーストラリア移住を目指す人からの質問に答えました その2

どうもです。

ギリギリです。

今日は前回の質問の続きです。

前回の質問と回答を見てない人はこちら。

【Q&A】オーストラリア移住を目指す人からの質問に答えました その1

 

オーストラリア就職で学位が必要か

オーストラリアでエンジニアになるためには学位が必要とされることが多いと聞いたのですが、求人の検索で調べたところ、下記のスクリーンショットのようにseek上の全土のJavaの求人数の約25%の求人のキーワードに「学位(「degree」「bachelor」 )」と「修士(Master)」がヒットしました。実際にこのキーワードの検索のかけ方で正しいのでしょうか。また、肌感覚として、ギリギリさんが感じられるのもこれくらいの感覚ですか。

Javaだけとはいえ、求人の25%って意外と少ないですね。

感覚的には30~40%くらいあると思ってました。

でもこれはいいことだと思います。

ソフトウェア開発で学位は大して関係ないと思うので。

学位で検索したことは一回もないですが、キーワードはそれでいいと思います。

他のキーワードとしては、”Tertiary”とか”Tertiary education”ですかね。

参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Tertiary_education_in_Australia

 

職歴がない人は面接時に大学で学んだことを就職面接で聞かれる可能性が高いです。

その際、具体的に学んだこと、その内容をしっかり答えられるようにしてください。

オーストラリアでどの大学を出たかを気にする人はそれほど多くないはずです。

「あなたは何を学んだか」「あなたに何ができるのか」など、あなた自身についてしっかり答えられるようにしておきましょう。

 

以前、オーストラリアの就職と大学や学位に関することを話しました。

オーストラリアでの就職や移住を狙う上で、オーストラリアの大学に通う必要があるかなどを話しています。

オーストラリアに移住するために現地の大学へ行くのは有効か?

オーストラリアの大学生ならインターンで経験、単位、奨学金そして仕事をゲットできる

【Q&A】オーストラリアの大学&就活に関する質問に答えました その3

 

ワーホリ中に地方でIT系職業に就き大学の学費を貯める

大学院に行くことは、ギリギリさんがブログでおっしゃっていたようにメリットが多いと思います。しかし、家族の都合上、大学院に行く貯金が出来ないまま渡航しなければいけない場合、 ワーホリでお金を稼いでから大学院に行く手段を取り、ワーホリとしてIT系の仕事を見つけることも選択肢として考えています。ワーホリは地方が多いと思うのでIT系の職種の競争率はとても高いと思いますが、どれくらい難しいかご存じだったりしますでしょうか。

これは良い質問です。

オーストラリアの大学の学費はとても高く、さらに毎年上がっているので、金銭面で悩んでいる人は結構いると思います。

この質問は2つに分けて考えます。

1つはワーホリで大学の学費を稼ぐことについて。

もう1つは(ワーホリが)地方でIT系の仕事を探すことについて。

 

ワーホリで大金を稼げる人はそれほど多くない

まずはワーホリで大学の学費を稼ぐことについて。

人によっては下手にワーホリで稼ごうとするよりも、日本で稼いだほうがいいかも知れません。

ワーホリで大金を貯めるのはそう簡単ではないからです。

理由として、

  • ワーホリ中ずっといい仕事を見つけ続け、稼ぎ続け、目標金額を貯めるのは簡単ではない。ファームでの仕事は生活費すら稼げないこともある。
  • 仕事を得るには運もいる。実力だけではどうにもならない時もある
  • 職歴を重視するオーストラリアでは、自分の職歴によっては希望の仕事を見つけるのが難しい
  • 英語力不足で仕事の選択肢が狭まる

などが挙げられます。

ワーホリブログを見るとオーストラリアで働けばかなり稼げそうな感じがしますが、実際に大金を貯金できる人はそれほど多くないと思います。

大金を貯めた人の裏には、ネット上に出てこないたくさんの稼げなかった人がいます。

その事実を知らず「一攫千金!」などと考えてオーストラリアに来ると、「こんなはずでは・・・」となりかねません。

 

日本で貯金したほうがいい人

では、どういう人が日本で貯金したほうがいいのか?

それは、まだ若く、毎月それなりの額貯金が可能な人

毎年昇給したりボーナスがもらえるとなおよし。

安定した収入により確実な貯金が可能で、昇給やボーナスがあれば大きな手助けになります。

たとえすごく良い給料でなくても安定した収入があれば多少時間がかかっても貯金が可能。

日本で貯金したほうが確実に貯められるでしょう。

それに、安定した収入があるので、無収入からくるストレスがない。

異国の地で一人、無収入で就活がうまくいかず、貯金が減る一方だとそれだけでストレスなんですよ。

日本での貯金は一攫千金はないが確実です。

自分の目標額や年齢、渡豪の目的や最終目標などを鑑みて、ワーホリでの貯金が本当に有効か考えて見てください。

目標の7~8割を貯めて残りはワーホリで、というのもありですね。

目標貯金額が高いほど、日本で貯めたほうがいいです。

 

逆に、英語が全く喋れず、給料は月の手取り20万、ボーナスも昇給も期待できないような人はワーホリで英語を学びつつ稼いだほうが効率がいいかもしれません。

とはいえ上記で上げたワーホリで稼ぐことの難しさはあるし、目標額が稼げる保証もありません。

そのリスクを背負ってでもやる価値があるかを考えたほうがいいでしょう。

ワーホリで目標額を稼げるかは、渡豪前にざっくり計算することができます。

これについては後術します。

 

ワーホリもIT系職業をぜひ狙って欲しい

2つ目、ワーホリがIT系の職種を探すことについて。

・・・ワーホリとしてIT系の仕事を見つけることも選択肢として考えています。ワーホリは地方が多いと思うのでIT系の職種の競争率はとても高いと思いますが、どれくらい難しいかご存じだったりしますでしょうか。

「ワーホリは地方が多いので」と「IT系の職種の競争率はとても高いと思う」がどう繋がるかちょっとわかりません。

ワーホリとか関係なく、地方でIT系の仕事を狙う場合、その難しさはどのくらいかという意味でいいのかな。

ここではこの意味として話を進めます。

質問者の方、もし意味が違っていたら教えてください(オレ読解力ないです笑)

 

ワーホリビザには同じ雇用主のもとで働ける期間が半年~1年までという制限があるので、オフィスでするような仕事につくのはなかなか難しいと思います。

一方で、ワーホリ中にIT系職業につきそのまま就職したという人もいます。

難易度は高いかも知れませんが、ワーホリでもぜひ狙ってください(英語できない人は厳しい)。

ひとまず何らかの仕事について生活費を稼ぎつつ、合間にIT系職業を狙うといいでしょう。

 

地方では求人も技術者も少ない

前提として、ここではアデレード、パース、ニューキャッスルのような都市(町と呼ぶべきか笑)を地方都市と呼びます。

地方ではIT系の求人(ソフトウェア開発)は少ないですが、同様に技術者もそれほど多くないです。

就職難易度としては、難易度はその人の実力や求人内容、求人への応募人数などにより大きく変わるため一概には言えません。

シドニーみたいな都市と大して変わらないこともあれば、意外とあっさり仕事がとれることもあります。

 

何となくですが、スキルがある人にとってはたとえ求人が少なくてもライバルが少ない地方の方が有利な気がします。

優秀な人は少ないチャンスをものにできるので、同じくらい優秀な人が少なそうな地方の方が有利な気がします。

一方スキルがそれほど高くない人、就活の面接に慣れてない人などは求人数が多いほうがよさそうです。

こういう人にはある程度「数撃ちゃ当たる」要素が必要だと思います。

 

これは完全な推測ですが、ジュニア(下級)レベルのエンジニアは地方での就活は難易度が都市部でするより高いかも知れません。

理由として、地方だとシニア(上級)レベルの求人が多いと思うんです。

技術者が少ない地方ではジュニアよりスキルの高いシニアエンジニアを雇ったほうが費用対効果は高いと思うんですよね。

もしジュニア雇って仕事が回らないとまた求人し直しなので、時間も金もかかるし。

また、ジュニアレベルのエンジニアを雇うにはある程度力のある企業が雇うことが多いと思うんです。

そして、そういう企業は都市部のほうが多い。

こういった推測から、ジュニアレベルの人はそもそも地方で応募できる求人が少ないのではと考えています。

これについてはぜひ調べてみてください。

 

ワーホリで貯金するなら、現実的に貯められそうな額か確認を

貯金の話に戻ります。

ワーホリで貯金しようとしている人は、目標額が現実的に貯められそうかを計算することを強く勧めます。

どのくらい稼げばいいか逆算をするんです。

オレがワーホリの頃やっていたことですが、目標額が現実的に貯められそうか知る目安としても使えます。

例えば、ワーホリ2年で4万ドル貯めたいなら、

1年で2万ドル、それを12で割って約1667ドル、更に4で割って416ドル/週、更に5で割って(週5で働くとして)83ドル/日。

ざっくり計算で、一日83ドル貯金すれば2年で4万ドルたまります。

次に生活費や諸々の支出を計算し、その支出+最低83ドルを稼ぐために1日いくら稼げばいいかをざっくり出します。

すると、日給または時給でいくら稼げばいいかがおおよそ分かるので、それをもとに仕事を選びます。

この計算で、例えば時給50ドルの仕事が2年必要なら、非現実的と言っていいでしょう。

全てが計画通りに行くことはありえないので、実際は計算よりもっと多く稼ぐ必要がでてきます。

 

ワーホリで稼げる額のおおよその目安

ちなみに、大抵のワーホリは時給15~30ドルの仕事につくかなと思います。

土日や祝日だと時給が上がり、最大で2.5倍くらいになります(法律を守っているところで働いていれば)。

カジノやバーだとかなり時給がいいようなので、こういうところで働けば高時給が期待できそうです。

オレは工場や倉庫で働いていましたが、安くても20ドル(またはその職業でもらえる最低賃金)、高いと30~35ドルくらいいきます。

フォークリフト運転手(フォーキーと呼ばれる)だと時給は高いです。

 

ファームは稼げる額にものすごい幅があります。

週1000ドル以上稼げる仕事もあれば、100~200ドル、もしくはそれ以下しか稼げない仕事もあります。

オレの友達は玉ねぎのピッキングで1日8時間週5日働いて30~50ドルしか稼げず、酷い時はレント割れを起こしてました。

レント割れとは、週の収入が住んでいるホステルの週の部屋代未満になり、収入で家賃をカバーできなくなることです。

一方で、とあるドイツ人はフルーツのピッキングで最大1日850ドル近く稼いだといってました。

週ではなく1日でです。

他にも、それなりにちゃんとした支払いをするファームでは、歩合制の仕事で週1000~2000ドル稼ぐツワモノが数人います。

もしあなたが優秀な”ファームマシン”で、いいファームで仕事を得られたらかなりの額を稼げるでしょう。

 

今はウーバーなどのライドシェアサービス、食べ物などを配達するサービスがあるので、これらで稼ぐ人もいます。

普段はメインの仕事で稼ぎ、土日などの仕事が休みの日はウーバーなどで稼ぐのもありですね。

これは歩合制なのかな?

また、オンラインで自分の好きな仕事を受注して稼ぐ方法もあります。

こういった方法を組み合わせて、自分にできそうで、目標金額を貯められそうな仕事を探してみてください。

 

最後に1つ。

ファームで稼ごうとする場合、女だと若干不利になることがあります。

力が必要な仕事だと、雇用主が男の働き手を求めるからです。

オレがワーホリの頃仕事を探していて、工場での仕事でもファームの仕事でも、背の高さやどの程度力(筋力)があるかを聞かれました。

求職中に力仕事しかない場合、女の人は別の仕事を待たざるを得ないかもしれません。

女の場合、ピッキングされた果物や野菜をパッキングする仕事につくことがよくあります。

優秀な人だと歩合制のパッキングで週1000ドル以上稼ぐので、女だからといってファームでまったく稼げないことはありません。

また、時給でパッキングの仕事をするところもあるので、まともな時給なら週800~1000ドルは稼げます。

工場でも女はパッキングの仕事につくことが多いです。

ワーホリの頃オレが工場で25ドルの力仕事をしている間、ハウスメイトの女の子は別の工場でパッキングをし、時給30ドルで働いていました。

 

ワーホリビザは使う目的と使うタイミングを考えて

当然ですが、ワーホリで目標額に達しなかったら、帰国後に日本で貯金再開できます。

ただ、帰国前に買ったものを売ったり飛行機チケット買ったりして、帰国後はアパート探してまたいろいろ買い、目標額が貯まったらまた渡豪して必要なものを買いなおし・・・と、なにかと時間や金を使います。

そう考えると、オーストラリアと日本の大掛かりな往来回数は少ないほうがいいです。

ワーホリビザは働けるし長期滞在も可能で、かつ取得が圧倒的に簡単な自由度の高い貴重なビザ。

効果的な使い方と使いどころを考えましょう。

 

今日はこのへんで。

では!

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