【Q&A】オーストラリアの大学&就活に関する質問に答えました その3

どうもです。

ギリギリです。

 

何かここ最近毎日ブログ書いとる気がする。

この前買った本そっちのけ。

でもまだ書きたいこと結構あるし、あと数日~一週間くらいはこんな感じかも。

 

さて、今日も前回のQ&Aの続きです。

前回の投稿はこちら。

【Q&A】オーストラリアの大学&就活に関する質問に答えました その1

【Q&A】オーストラリアの大学&就活に関する質問に答えました その2

 

ブログ読者からの質問

受け取った質問はこちらです。

はじめまして。
来年からQUTのMaster of IT(コースワークのComputer Science)への留学を考え色々調べていたところ、ギリギリさんのブログに行き当たり、記事を拝見しました。とても為になる情報ばかりで、いくつか疑問も解決できて、よかったです!

私は将来的にはソフトウェアやアプリ開発のスキルも身につけ、調査や研究で使えるアプリを作りたいと思っています。ウェブサイト制作を趣味でおこなっておりHTMLやCSSの知識はあるのですが、JavaScriptやPHPなどはコードを見てなんとなくここはこういう意味かな?とコピペで動かせる程度です。

A) ギリギリさんは留学前からIT系で働かれていたということですが、そんなギリギリさんから見て、

  1. QUTの履修科目は、充実したものでしたか?逆に、物足りない部分はありましたか?
  2. スマホアプリについての授業はありますか?
  3. 座学と実践(課題作成)の割合はどれくらいですか?
  4. 現地のIT企業で働いてる人で、学部がIT系ではなかったりキャリアチェンジした人はいますか?

B) また、一般的な事柄として、

  1. 履修人数はどれくらいいますか(定員がないようなのですが、寿司詰め状態とかではないですよね・・・)?
  2. 留学生がほとんどのようですが、地元の人があまりいないのはなぜでしょうか?
  3. TAFEでDiploma取得は検討されませんでしたか?永住権のポイントを考えなければ、お金と時間の節約にもなるし、地元のひとはTAFEに通って就職という話も聞きますが・・・。学費があまりに違うのでTAFEと大学で少し迷っています。

長々と申し訳ないのですが、もし気が向いて、お時間があれば返信頂けると嬉しいです。

 

前回と前々回ではA1~A4に答えました。

今日は質問B1~3に答えます。

今回でこの方からの質問への回答は最後になります。

 

履修人数はどれくらいいますか?

定員がないようなのですが、寿司詰め状態とかではないですよね・・・?もちろん一般講義やグループワークで人数は違うと思いますが、指導教員と学生数のバランスは取れているのか気になります。

 

履修上限人数は授業の人気で変動する。履修登録時期を逃すな

履修人数は授業によって違い、どうも授業の人気度合いによって履修可能な人数が変わっているっぽいです。正確な人数はオレもみたことないです。

おそらくその授業で使うクラスがいっぱいになるかならないか程度の人数が、履修人数の上限だと思います。

QUTでは学校が提供するポータルサイトがあって、そこで生徒が自分で履修登録します。

この時、人数がいっぱいになった授業は履修登録不可に。

履修不可になった場合、代わりにWaiting listに自分を登録するか選べるようになります。

Waiting listに登録しておくと、あとで誰かが履修登録をキャンセルした場合に自動履修登録されます(または通知がくる?はっきり覚えてない・・)。

でも人気の授業はキャンセルが出ることが少ないので、そうなる前に履修登録を済ませてください

確実なのは、履修登録開始時間前からそのページを開いておき、画面を更新しつつ待ちます。登録可能になったらあらかじめ決めておいた授業を選んで速攻で登録。これでほぼ間違いなく希望の授業が登録可能です。

 

実習時はチューターの奪い合いになることも

教員と生徒数については、講義の際は教授一人で教えるのが基本です。たまに二人いる時もあります。まあ講義なので指導員の数が少なくても困ることはそんなにないでしょう。

一方、実習やワークショップの場合は教授一人とかチューター1~2人だと足りないことがたまにあります。

特定の人やグループが質問しまくって指導員を一人占めしてしまい、他の人たちの面倒が見れないことがありました。

授業によってはこういう事が起きるので、その際はチューターを捕まえた時にできるだけ効率よく聞けるよう準備しておくといいです。質問するのに手間取ったり準備が甘いと他の人にチューターを取られて、戻ってくるまでしばらく待つことになります。

 

留学生がほとんどのようですが、地元の人があまりいないのはなぜでしょうか?

会社でも大学でもIT系は中国人やインド人がほとんどだと聞きます。
そうした人たちはなぜわざわざオーストラリアに来るのか、また逆にオーストラリアの若者たちは、IT系に積極的に進まないのでしょうか?IT以外だとどういった学部がローカルの人に人気があるのでしょうか。

 

オージーは勉強よりも金を稼ぎたい人が多い

オーストラリア人があまり大学に進学しない理由は、勉強したくないからです笑

これ、嘘っぽくきこえるけど意外とホントのようです。

高校までにさんざん勉強で苦労したのでこれ以上したくないし、早く世に出て働いて、金を稼いで好きなもの買いたい人が多いようで、高校卒業後働き始める人がけっこういます。

他には、そもそも仕事に大学の学位なんて必要ないからいかないって人もけっこういるみたいです。

仕事するのに必ずしも学位が必要じゃないので、そういう人には大学なんて無価値ですよね。

大学の学位なしでどう仕事を取っているかははっきりしません。おそらくネットワークを使っていると推測しています。

ネットワークとは、日本で言えば横のつながり、またはコネといったところでしょうか。

ミートアップや地元のコミュニティの集まりなどに参加したり、学校の友達とのつながりを維持しながら、いろんな人と繋がって、その繋がりから仕事を紹介してもらったり、まだ内部でしか回っていない仕事情報を手に入れて応募します。

 

中国人、インド人が多いのは、移住狙いの人が多いから

次に中国インド人が会社や学校(というかそこら中に)やたらと多いのは何故か。

一番の理由は彼らの多くがオーストラリアへの移住を狙っているからです。人口が多いから移住を狙う人の数も自然と多くなる。

移住の理由の1つは、自国での生活よりもオーストラリアでの生活のほうがいいから。

中国は知っての通り規制ばっかでソーシャルメディアがろくに使えないし、言論の自由もあまりない。都市によっては大気汚染がひどく、まともに呼吸できないほどです。インドは貧困や犯罪、国の不安定さなどがあるようで、国を抜け出したい人が多いようです。

オーストラリアは労働環境がいいし、ITは給料もいい。彼らからすれば、自国よりもいい国なんだと思います。

さらに、インド人中国人はオーストラリア人ほど勉強が嫌いじゃないってのもある気がします。大学にも博士号を持ったインド人や中国人の教授は結構いますが、オーストラリア人はあんまり見たことないかも?

なので、オージーがIT系職業に進まないというよりかは、オージーが大学にあまりいかない+インド人中国人が移住目的でガンガン入ってくるから相対的にそう見えるんじゃないかと思います。

 

ローカルの人達に人気の学部とは

大して詳しくはないですが、IT以外ではビジネス系学部や看護学部はけっこう人気だと聞きます。ビジネス系は日本人でも取っている人けっこういますね。

他にも建築や電気関連もそこそこいる気がします。

 

TAFEでDiploma取得は検討されませんでしたか?

永住権のポイントを考えなければ、お金と時間の節約にもなるし、地元のひとはTAFEに通って就職という話も聞きますが・・・。学費があまりに違うのでTAFEと大学で少し迷っています。
地元の人は高校->TAFE->就職とか、就職後にキャリアチェンジのためにTAFEに行くというようなイメージですが(あくまでもイメージ)、実際、地元の人からしてTAFEの評判はどうなのでしょうか。
これも勿論少数派にはなるのでしょうけれど、例えばDiploma of ITだけで現地の企業に就職できるものでしょうか(留学生に限らずオージー含め)?
単に留学して資格を取りたい、ならTAFEでもいいのでしょうけれど、やはり現地で就職を考え本気で技術を身につけたいなら、大学院でしょうか。

 

TAFEから大学へ進路変更したのは、永住ビザ取得に繋がると思ったから

するどいですね。

実はワーホリに来る前から1年目が終わるまでは、TAFE入学を目指していました。

  • 大学と比べて学費が安い
  • 大学より入学が簡単(IELTSが5.5~6で済む)
  • 卒業もラク(大学と比べたら簡単)

なので、TAFE卒+日本の職歴を武器に就活をしようと思っていました。

でもワーホリ1年後に受けたIELTSでTAFE入学の基準である5.5が取れたこと(もっと時間がかかると思った)、周りの人からTAFEだと就職が厳しいと聞いたことから考え直しました。

大卒だと、

  • 大卒の方が就職に有利
  • 卒業ビザが申請できる(=さらに2年の滞在が可能。これはマジででかい)
  • ビザのためのポイントが手に入る
  • TAFEより教育レベルの高い事が学べる

などのメリットがあったので進路変更しました。

ワーホリのころから永住ビザの取得を視野に入れていたので、これらのメリットは自分にとってものすごく魅力的でした。

最終目的である永住ビザの取得を考えれば、金や労力はすごいかかるけどやる価値は十分にある」と。(そして実際にあった)

マスターにしたのは2年で済むからです。学費高すぎ笑

合わせて読みたい:

オーストラリアに移住するために現地の大学へ行くのは有効か?

 

キャリアチェンジに必要な教育を受ける

一度同僚からTAFEについて話を聞きました。

昔と比べてずいぶん違うことをやっているそうです(質が変わった?)。

技術寄りの授業がかなり多かったそうですが、今は座学もよくやるようになったらしいです。この話はあくまで噂話程度として、ネットなどでさらに調査することを進めます。

キャリアチェンジのためにTAFEに行くかどうかは、その人のやりたいことによります。

例えばシェフとかクックのような職業ではTAFEでないと学べないし、その他TAFEで学ぶ方が大学の学位より役に立つ場合はTAFEに行くみたいです。

残念ながら金銭的な問題でTAFEへ行かざるを得ない人もいますが。

 

大事なのは「就職に本当に必要なものは何か」を知ること

TAFE卒でも就職可能か、大学を出れば就職できますよねといった質問はよくあります。

ディプロマしか持っていなくても人によっては就職できるでしょう。大学を卒業しても就職は可能です。

こういう質問はあまり意味がありません。

なぜなら答えは「人による」だからです。実際ホントだし。

ただ、それでは素っ気なさ過ぎるので、ここではあえてTAFE卒と大卒を比較してみます。

そうすると聞きたい質問はおそらく、「就職可能か不可能か」ではなく、「就職に有利なのはどちらか」でしょう。

 

TAFEと大学を比較すると、やはり有利なのは大卒でしょう。

理由はいくつか考えられます。例えば

  • 卒業したばかりの人が付くポジション(ジュニアポジションなど)では大学以上の学位を求められることがある
  • 一般的に言って、大学の方がTAFE卒より幅広い知識とスキルを持っている=もしTAFE卒と競り合いになったら、この差で就職の成否が分かれるかも知れない(現実的にはこの差で仕事が決まる可能性はかなり低いと思うが、未経験者同士を比較する時は学位が影響する可能性あり)

があります。

未経験の大卒の人がつけるポジションは、ジュニアポジションかグラデュエイトポジションが一般的です。このポジションの多くは、コンピュータサイエンスなどの学位を持っていることを求めます。大学以上の学位を指定する求人もあります。

これらを考慮すると、大卒の方が就活戦線で有利になるだけでなく、応募可能な求人の数も多くなるということが言えます。

 

しかし、就活では職歴や実績が何よりもものをいいます。

これは前回の投稿でも何度か触れましたが、重要なことなので何度も言います。

あまり学歴に囚われすぎず、就職を成功するために自分に本当に必要なことは何かを正確に捉えることが大事です。

 

ただし、オーストラリアの永住ビザを狙っているなら、それを中心に留学を考えることを強く勧めます。

TAFEに行ったがために、あとになって189ビザや190ビザのための点数が足りないなんてなったら目も当てられません。

 

まとめ

最後に今日のおさらいです。

履修する授業の実習では必ず指導員が1~2名います。

人数の多いクラスや授業の種類によっては指導員が質問攻めにあい、なかなか自分のところまで回ってこないこともあります。

できるだけ短時間で正確な答えが得られるよう質問を事前に整理しておきましょう。

 

オーストラリアには中国とインドからの留学生が多数来ており、その大多数がオーストラリアへの移住を狙っています。

オーストラリアで就職を目指す人は、自国を捨ててオーストラリアに来た彼ら、そしてすでに卒業した人たちと大学卒業後に就活で戦わねばなりません。

彼らをおさえて就職を成功するためには、自分にとって就活で本当に必要なものを知り、手にすることが最も重要です。

その必要なものは人によって違います。

ディプロマで事足りる人もいればバチェラーやマスターの方がふさわしい人もいるでしょう。技術力、ソフトスキル、経験、立派なカバーレター、面接対策、英語などなど・・・

就職の可能性や永住ビザ取得の可能性を最大限にするために自分に必要なものは何かを知り、それを得るために行動してください。

 

今回のQ&Aシリーズで、オーストラリア留学や永住を考えている人の疑問を少しでも解消できれば幸いです。

もし質問があればコメントか問い合わせフォームから連絡ください。

 

次回からは、別の方からの質問への回答と、このQ&Aシリーズの追加質問とおまけを投稿予定です。

 

では!

 

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