どうもです。
ギリギリです。
いまオレは、有給を使ってリゾート地に来ています。
毎年必ず旅行に行くと決めていて、今回もその一環で来ています。
日本にいた頃はシステムエンジニア(SE)として働いていましたが、こんなに長い休みを取るなんてほとんど考えられませんでした。
オーストラリアに来てから約7年。
日本のころと同じようにソフトウェア開発者として働いているわけですが、いまでは1年に2度、2週間の有給を取り、宿泊費5000ドルほどのホテルに泊まれるようになりました。
もちろん生活費には困っていません。
オーストラリアでのエンジニアとしての生活は、日本のそれとは大きく違います。
この違いはオレの人生を完全に変えてしまいました。
もちろんいい方向に。
そこで今日は、何がオレの人生を変えたのかを話そうと思います。
オーストラリアに来て変わったこと
オーストラリアと日本の違いを簡単に言えば、労働環境と待遇。
この2つに尽きます。
具体的に見ていくといろんな違いがあると思いますが、目立ったところではこういう部分が違います。
- 定時で帰れる
- 好きな時に有給休暇が取れる
- 給料がいい
- 個人の成果をきちんと評価してもらえる
この中で特に嬉しいのは定時で帰れることと、好きな時に有給が取れること。
これら2つのおかげで、日本の頃に何度も望んだ「人間らしい生活がしたい」が実現できています。
ここでいう人間らしい生活とは、仕事に忙殺されないような生活のこと。
適度な時間働いて、適度に自分の時間を持ち、毎日を過ごせること。
毎日毎日終電まで働いてくたくたになるような生活ではなく、夜になる前に家に帰る生活。
日本ではこれができなかった。
でもオーストラリアで働き始めて、これが普段の生活になっています。
定時で帰れる
今の会社では定時で帰るのは当たり前です。
基本は8時~4時半が就業時間ですが、早くまたは遅く出社することもできます(9時にはこないといけないが)。
早く来て3時半~4時半くらいに帰る人もいればオレのように5時半くらいまで残る人もいます。
オレは遅く来てるわけじゃないけど、5時前に家に帰るのは未だに抵抗があるので5時前に帰ることはあまりありません笑
これを一番嬉しいことの一つに選んだ理由は2つ。
人間らしい生活ができるからと、普段高いパフォーマンスを維持できるから。
日本にいた頃は11時~終電まで働き、家に帰ったら飯を食って寝るだけ。
毎日毎日これの繰り返し。
こんな生活を何ヶ月~何年も続けるので、土日の休みだけではとてもじゃないけど疲れが抜けない。
慢性的な疲れ+プレッシャーによるストレスのせいで、業務中集中力が落ちてパフォーマンスがガタ落ち。
パフォーマンスが低いから更にさらに長く働かないと終わらない。
肉体的にも精神的にも疲労し、疲労が蓄積し続け、心の余裕はなくなり、精神的に追い込まれていく・・・
このように、日本での生活は負のスパイラルのような状態でした。
スポーツでも学校でも必ず休憩はあるのに、仕事となると何故か休むことをしなくなる国、それが日本。
一方で、いい仕事をするためにしっかり休むという考えがあるオーストラリアでは、いつも高いパフォーマンスで、効率のいい仕事ができます。
毎朝8時半頃出社し、遅くても5時半には帰る生活が当たり前です。
5時過ぎには帰るので疲れが溜まりづらく、肉体的に日本の頃より数段ラク。
疲れが少ないので日中は頭がよく働き、そのおかげで高いパフォーマンスを維持したまま1日仕事ができます。
パフォーマンスがいいから仕事がどんどん進められるし、長時間労働からくるストレスもない。
毎日がこうなので、日本の頃と比べて仕事をするのがすごく快適です。
好きな時に有給休暇が取れる
有給が好きな時に取れるのも、オレの人生を大きく変えた要因の一つです。
オーストラリアでは基本的に、会社の従業員は年間で4週間分(約20日)の有給がもらえます。
有給を使うには事前申請が必要で、マネージャーが許可を出せば有給を取れます。
申請理由は必要なく、期間さえ指定すればOK。
うちのマネージャーは99.9%承認します。
これを人生を変えた一番の理由の1つに選んだ理由は、
モチベーションをキープできるからと、人生を楽しめるから。
有給をしっかり取ることで、心身の疲れだけでなく、モチベーションも回復できるのです。
いくら土日休みで定時で帰れるとはいえ、長い間働けばやはりストレスも疲れも溜まります。
すると徐々にモチベーションが下がってくる。
人間だからしょうがないよね。
そんな時に有給を使って長期休暇をとると、心も体もリフレッシュできる。
リフレッシュ後は、また仕事がんばろうという気になれます。
自分の都合のいい時に好きなだけ休みが取れるのはほんとに嬉しいです。
オレは半年に1度は長めの休みを取って旅行に行くことで、ストレスが貯まりすぎる前にこまめなリフレッシュをしています。
また、長期休暇をとって旅行に行ったり好きなことをしたりと、自分の人生を楽しむことができます。
仕事はあくまで人生の一部であって、人生そのものではない。
仕事ばかりの人生ではつまらないし、長続きなんてしません。
自分の時間が人生の中で定期的にとれるかとれないかで、人生が良くもなるし悪くもなる。
正直な話、年に2度の旅行に行くようになって、初めて「人生は楽しめるもんなんだな」と思えるようになりました。
日本では忙殺されていて仕事のこと以外考えられなかった。
有給が自由にとれるようになったことで、今まで一度も考えたことがなかったことを考えられるようになったのです。
この考えが当たり前になってしまうと、もう日本のような労働環境ではとても働く気にはなれません。
給料がいい
収入が多いとそれだけで生活が楽になるし、金があるだけで精神的な余裕ができます。
日本の企業が謳うやりがいだ何だというのは、まともな労働環境や待遇があって初めて考えられるもの。
生活に余裕がないような収入では、やりがいもクソもありません。
いまの会社では給与は年棒制で、日本の当時の年収の2倍以上。
さらにボーナスが年俸の10%ほどでるので、収入は合計で日本の3倍くらいになりました。
さらに毎年5000ドルくらい給料が上がるので、年収がすごい勢いで増えています。
オーストラリアは日本より物価が高かったり税金が高かったりするので、日本での生活よりは出費が多かったり税金で払う額は多いと思います。
が、それでも独身として生きるには十分な額です。
ちなみに日本の新人のころの給料は手取りで約20万。
その後7年ほど働いて、会社を辞めた時の手取りは21万程度。
ボーナスも低くて、リーマン・ショック以降のボーナスは月給の1.2倍。
残業代もほとんど出ず、毎月だいたい60~100時間程度の残業のうち残業代が出たのは20時間分だけ。
給料は上がらないわボーナスは出ないわで、当時は全く貯金がなかったです。
日本で働いていた頃と比べると、オレの人生はずいぶんと豊かになりました。
金があると、人生はずいぶんと変わるのです。
2022年6月26日追記:
2022年5月末時点での給料を公開しています。
オーストラリアでソフトウェア開発者として働くオレの給料を公開します
個人の成果をきちんと評価してもらえる
これも人生を変えた要素の1つです。
日本では、個人の成果やがんばりはほとんど評価されませんでした。
他人のミスや遅れをカバーしたり、炎上中のプロジェクトに突っ込まれて火消し役をやっても、給料やボーナスには一切反映されないので、モチベーションはだだ下がり。
会社やプロジェクトの利益が評価のすべてだったのです。
さらに、仕事だからやって当たり前という考えが前提なので、マイナス評価はあってもプラス評価はない。
馬鹿らしくてやってられません。
今の職場では、個人の成果を個人の成果として評価してくれるので、個人の頑張りがきちんと認められます。
上司が直々に自分の出来を伝えてくれるし、それがきちんとお金になって反映されます。
すごく公平だと思うし、正しい人が評価してくれるので安心できます。
これについては以前さらに詳しく話しているので、ぜひそちらを見てください。
こちらでは、日本とオーストラリアで評価が全く違うことについて話しています。
まとめ
オーストラリアでソフトウェア開発者として働き始めて、オレの人生はまったく違うものになりました。
労働環境や待遇が、日本のそれとは比べ物にならないほどいいため、普通に働いているだけで日本よりもいい生活ができています。
仕事は人生の一部だと言いましたが、大きな部分を占めるのも事実。
その仕事や労働環境がいいものになれば、それだけで人生が大きく変わります。
もし日本で働くことに疲れていたら、海外で働くことを考えてみてはどうでしょうか。
最後に
どこかで誰かが「日本から出ていくやつは、問題に直面した時に逃げ出す頼りにならない奴だ」のようなことを言っているのを見ましたが、戦時中の日本兵のような発言だなと思います。
社会が気に入らないなら行動は2つ。
社会を変えるか、自分を変えるか。
当たり前の話ですが、自分を変えたほうが圧倒的に簡単だし早いです。
他の国ならともかく、今の日本社会が変わるの待っていたら人生がいくらあっても足りません。
今の生活が不満なら、自分を変えましょう。
そして、その時頼りになるのは自分自身です。
人生を良くするために何が必要か自分で考え、行動に移しましょう。
では!
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