問題があっても後回しにして長期休みに入る国のすばらしさ

どうもです。

ギリギリです。

今月21日の3時で今年の全業務が終了。

オレは働きすぎ(といっても8時半~5時半しか働いてないけど)でよくイジられるんですが、21日も「早く荷物まとめて帰るぞ」と言われ、帰り支度をしているところを「ちゃんと時間内に帰る証拠」として写真に取られ、Slackの共有チャンネルにアップロードされるというイジられよう笑

でも最終日まで楽しい職場でした。

さて今日は、業務中に起きる問題に対応する姿勢について。

日本とオーストラリアでは、顧客が問題を抱えているときの対応がずいぶん違います。

日本では、顧客がソフトウェアに関する問題を報告してきたら、ソフトウェアを提供した会社は基本的に、問題を解決するまではそれに付きっきりで対応します。

本番環境で起きる大半の問題は、全てにおいて最優先。

一方で、オーストラリアの今の職場では、たとえ本番環境でも即座に対応しないことがよくあります。

今年の最終営業日にも、こんなことがありました。

 

本番環境での問題が解決しないまま時間切れに

今年の最終日は例年と同じく、会社からBBQと飲み物が振る舞われました。

BBQは12時頃からBBQエリアで始まり、20分後には100人近くが集まって楽しそうな雰囲気。

オレも参加するつもりだったんですが、当日朝にアメリカのチームから来た、本番環境で起きた問題の対応と質疑応答がずっと続き、昼になっても終わらない。

本番環境とは、顧客のためのソフトウェアを利用する環境。他にも開発用に使われる開発環境や、開発したソフトウェアをテストするための試験環境(テスト環境)などがある。環境とはここではソフトウェアやサーバ、ネットワークなどを含める。

何とか終わりがけに参加はできたものの、本番環境の問題が片付いてなかったので、余り物を口に押し込み早々にデスクに戻って仕事再開。

最終営業日は3時に完全閉鎖されるので、それまでに何とか問題解決をと思っていたけど、問題は思いの外複雑かつ面倒で、数時間で解決できる問題ではない。

そうこうしているうちに閉鎖時間が迫る・・・

 

来年でいいよ

あと1時間で閉鎖するという時点で、タスクの優先度を決める決定権を持つ同僚がオレのところに話を聞きに来た。

状況を説明すると、「あと1時間じゃ終わんないよね」と。

明日または来週に持ち越しかなーと思っていたら、

「アメリカのチームに、あと1時間で会社閉め出されるから来年対応するように伝えるよ」と言い出した。

そしてそのままSlackでそれをアメリカのチームに伝えて、返信を待たないままラップトップを閉じて帰宅。

「Slackは来年まで開かないから、これでゆっくりクリスマス迎えられる」と言って同僚は帰っていきました。

日本ではこんなことほぼありえない。

でも今の職場ではいつもこんな感じなんです。

 

仕事は仕事時間内に

本番環境で起きたこの問題、顧客のデータの一部が消えるというかなり重大なもの。

このレベルの問題だと、日本ではおそらく多くの企業は休みを返上して対応する企業がほとんどだと思います。

この例に限らず、顧客のビジネスに大きな影響を与えるような問題は、基本的に最優先で対応するはずです。

一方で今の会社では、仕事は仕事時間内に、が当たり前。

仕事時間とは、8~9時から4~5時まで(開始時間による)。

それ以降は働きません。

この時間内に終わらないのなら、次の日に持ち越し。

これは本番環境の問題に対応する場合でも基本的に同じです。

 

残業まったくしないの?

まったくないわけじゃないです。

以前、リリースに間に合わせるためにどうしても残業せざるを得ず、夜9時くらいまで残業したことが2回ほどありました。

でもそのくらい。

よほど緊急性の高い作業じゃない限り、たとえ本番環境で問題が起きていても残業はしません。

オレは家に帰ったあとよく仕事しているので、オレ自身はよく残業しているけどね・・・ホントはだめなんです。

 

人生=仕事ではない

日本では仕事のためにプライベートを犠牲にすることがごく一般的で、仕事を軸にして休みを計画したりもする。

一方でオーストラリアでは、人生に合わせて仕事を変えたり住む場所を変えたりする。

仕事が人生の大事な部分を占めるのは日本と変わりない。でも日本ほど仕事に傾倒しない。

 

こちらでは、仕事はあくまで仕事。

仕事=人生じゃないんです。

仕事は仕事時間内に終わらせればいいんです。

顧客が言うからといって、残業をしてまで、休日を返上してまで顧客の要求に必ず答える必要はないんです。

でないと仕事とプライベートの境目はなくなるし、ワークライフバランスもありえない。

仕事とプライベートの境目がなければ、いつも仕事を中心に人生を変えていくことになる。

ちょうど今の多くの日本人のように。

 

当たり前のことが当たり前にできる会社で働く

今の会社に入社した当初は、本番環境にバグがあるのに5時で家に帰るなんてとか、顧客からのクレームをそっちのけで休みに入るなんてどういうことだと思っていました。

でもそれは日本の仕事や問題に対する考え方しか知らなかったから。

仕事とプライベートの境目をつけない日本で長く働いたから、顧客のためなら残業や休日出勤をしてでも働くことが当たり前と、無意識のうちに考えていたのです。

仕事は仕事時間内にという、当たり前のことを当たり前にできる今の職場は素晴らしい職場です。

オーストラリア人や他の国の人からしたら当たり前すぎて何を言ってるんだと思われるかもしれません。

でもこれが当たり前でない国で働いたオレには、とても素晴らしいと思えるのです。

当たり前のことが当たり前にできる国で働ける。

 

素晴らしいと思いませんか?

オーストラリアには、この当たり前のことができる企業が日本よりもずっと多い。

オレにとってオーストラリアはとても働きやすい国です。

 

では!

 

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