どうもです。
ギリギリです。
今日は仕事でよく言われる「報連相」について。
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報連相なんて言葉はない
ソフトウェア開発者として会社勤めをして数年経って、
日本ではよく言われた報連相について言われたことがないです。
報告連絡相談を徹底するためにそういう言葉を作って
普段から報連相をしっかりするよう部下に伝えて・・・というようなことを明示的にしないだけで、
報告も連絡も相談もしないという意味ではないです。
当然報告や相談すべきことはします。
作業の進捗や問題が起きたらそれを報告するなど。
オーストラリアでは基本的にマイクロマネジメントをかなり嫌うようで、
本人がすでに知っている(であろう)事をいちいち言わないし、言われたくない人はかなり多いです。
報連相しなさいといちいち言わないのは、そういう背景があるせいなのかもしれません。
「相」が甘くなることがある
オーストラリアでこれまでファームや工場、倉庫、飲食店、オフィスといろんなところで働いてきましたが、各人の裁量権が日本より大きいように思うし、そうでなくとも各個人で考えて決断し、作業を進める人が多いように思います。
それ故に「相」が少なくなったり、すべきところでしなかったりして問題が起きることがあります。
余計な作業をしたり時間を無駄にしたりなど。
報連相を実施していてもこういうことは起きるだろうけど、
これまでのオーストラリアでの職場や働き方を見ていると、
裁量権が大きいとよりこういう事が起きやすいように感じます。
また、「相」がまともにできない人がたまにいて、
自分の判断で作業を進めて問題になったことも、ワーホリ時代にありました。
それ、やる前に普通上司に話しない?みたいこともあって、
どんどん進めて問題を起こしたり、悪化させたり。
ソフトスキルを教えない、だから報連相がないのか?
そもそも、オーストラリアで報連相を教えるのか?
これまでワーホリ学生社会人を通じていろんな職場やいろんな上司のもとで働きましたが、
報連相をしなさいと教わったことは一回もないです。
何か起きたら言ってね、とは言われたけど、
教育の一環として、また、社会人の基本としてって感じではないです。
報連相に限らず、例えば時間管理やタスクの優先度付け、質問やコミュニケーションの仕方みたいな
ソフトスキル(技術的な事以外のスキル)を教えられた覚えがないです。
ソフトスキルは仕事で自然に覚えるものとして捉えられているのか、
たまたまオレが経験しなかっただけなのかはわかりませんが、
今の職場も含めて、共有するのは技術的な事ばかり。
報連相と言わないのは、ソフトスキルを教えないからというのもあるのかもしれません。
「報」は自然と毎日できている
今の職場も含めて、報連相しなさいとは言われたことはないけど、やることはやっています。
うちの職場では毎朝スタンドアップ(Standup)という短いミーティングがあります。
そこでは、その日の作業と進捗状況、進捗を妨げる問題の有無やその概要などを話します。
要点だけを話すので、リーダーやチームメンバーが何をしているかを、素早くざっくり知ることができます。
当然時間は短く、早ければ2~3分で終わります。
(うちのチームはメンバーが多いのでもうちょいかかる)
これを毎日やるので、リーダーは各人の進捗や問題の有無を知ることができます。
開発手法にこういうミーティングが組み込まれ、ミーティングの内容も明確なので、
意識せずとも自然と報告できる仕組みになっています。
報連相は必要なのか
日本で働いていた頃は作業内容やプロジェクトの状況などを週報にして書いたり、
プロジェクト内でチームメンバー全員集まって進捗報告ミーティングがあったり、
営業の人に状況聞かれて話をしたりと、
やたらと報告を受けたり連絡を取りたがる習慣がありました。
今振り返って見ると、無駄な報連相があったなと思います。
あの週報から何かを得られたことなんてなかったと思うし(内容が駄目なわけじゃなく)、
プロジェクトメンバー全員集まって毎週1~2時間各人の作業内容などを「とりあえず」報告するという、目的不明やけど報連相だからね、みたいなミーティングがありました。
そう考えると、報連相っていらんのではと思えてきます。
でもこれは無駄な報連相をするからそう感じるのであって、
すべき報連相を必要な時にする必要はあります。
でないと、さっき触れた「相」が不足して問題起きたりするので。
マッキンゼーの日本支社では報連相の代わりに「ソラ・アメ・カサ」という考え方を使っているそうで、
- ソラ「空を見ると曇ってきた(事実)」
- アメ「雨が降りそうだ(解釈)」
- カサ「傘を持っていこう(判断)」
という考え方をする、問題解決の一つの型だそうです。
参考:https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1811/01/news012.html
報告したら、「で?」とか言われ、何が言いたいかわからんとか言われたことがある人もいると思いますが、
ソラ・アメ・カサを適用することでそういった問題をなくし、解決すべき問題をしっかり捉え、解決するということらしいです。
今の職場では、自然とソラ・アメ・カサな型ができ、それで物事を進めています。
報告でも連絡でも相談でも、目的があって、必要な人が参加し、
その目的を果たせるのであれば報連相でもソラ・アメ・カサでも何でも良いですね。
報連相ができると重宝されるか
適切な時に適切な報告と相談ができる人が喜ばれるのは、
日本でもオーストラリアでも同じでしょう。
重宝されるかと言われると、周りができない人ばっかならそうでしょうね。
チームメンバーに職歴が浅い人が多い職場とか。
でも、何というか、これって働く上で基礎的なことだと思っているので、
これができることで他の人と差をつけられるかと言われるとちょっと疑問です。
まとめ:報連相はないが、ソラ・アメ・カサはある
オーストラリアでは、日本でよくある報連相しなさいみたいな事は一度も言われたことがないです。
今の職場ではソラ・アメ・カサが自然と取り入れられているし、職場ではそれを求められるからです。
ただ、報連相もきちんとすれば、本質的にはソラ・アメ・カサと同じでしょう。
また、知っているであろうことをいちいち教えたりしないことも関係しているように思います。
報連相、ソラ・アメ・カサの頻度やその内容は、上司やチームの仕事の仕方や各個人の能力や役割で大いに変わりそうです。
日本では無駄なミーティングがーって話をよく聞きますが、
報連相からソラ・アメ・カサに乗り換えたら、無駄な時間を過ごさずに済むのかも?
では!