どうもです。
ギリギリです。
今日はオーストラリアの市民権を持つことのメリット、デメリットを考えてみます。
市民権を取る条件
まずは市民権を取るために満たすべき条件を見てみます。
これがオーストラリア移民局の市民権取得に関する公式ページ。
https://immi.homeaffairs.gov.au/citizenship/become-a-citizen/permanent-resident#Eligibility
2021年5月9日時点では
- 市民権申請時と移民局が承認/却下を決める際に、オーストラリア永住権を持っているかNZ人であること
- 移民局が承認/却下を決める際にオーストラリア国内にいること
- オーストラリアで過ごし、オーストラリアについての知識があること
- オーストラリアに住むつもり、または海外にいる場合はオーストラリアとの関係を保つこと
などが主な条件のよう。
ただし60歳以上の人は条件が違うみたいです。
費用は285ドル(60歳未満)。
条件とは別に、各種書類を揃えて提出するなどがあります。
面倒だけど、他国の市民になるのにこれは避けられない道ですね。
日本人がオーストラリアの市民権を取る上で一番の難関は間違いなく1つ目でしょう。
永住権が取れればあとはラクなはず。
永住権保持に関して、取得後最低1年経ってないとだめなようです。
3つ目の知識があるかに関しては、テストと面接があるそう。
https://immi.homeaffairs.gov.au/citizenship/test-and-interview
噂だと20問くらいの問題に答えるって話ですが、難易度はよくわかりません。
いかにものを知っているかが問題な気がします。
”have spent time in Australia and know about our country”っていっとるぐらいやし。
英語のテストもあるのかな?でもIELTSとかって書いてないので、市民権用のテストなのかな。
市民権で得られるメリット、デメリット
このページにうまくまとめられています。
https://visaenvoy.com/australian-permanent-residency-vs-australian-citizenship/
永住権保持者と比べて、よく知られる市民権保持者のメリットとしては、
- 投票権、立候補権がある
- 政府関連の仕事につける
- 学生ローンに制限がない
- 国内外の出入りが自由
- オーストラリアのパスポートが得られる
などがあります。
4つ目の「国内外の出入りが自由」に関して、永住権保持者はRRVというビザがないとオーストラリア国内に戻ってこれません(永住権取得後5年以降の場合)。
市民権保持者はこのビザを取る必要がない=出入りが自由、という意味です。
あと、永住権保持者が何年~何十年もオーストラリア国外にいると、戻るのが難しいという話を聞いています。
どの程度難しいかも含め真相は定かではないですが、老人になってから戻ってきて保険や年金だけ取られてもそりゃ虫がよすぎるよねって話であれば、理由としては納得できます。
他のメリットとしては
- 政府からの支援を受けられる
- 国外追放されない
などがあります。
この2つは割と重要だと思います。
なぜこの2つが重要だと考えるか?
1つ目に関して、今後の移民政策や世論によっては永住権保持者への保証が減ったり無くなる可能性がゼロではないです。
そうなった場合、政府からの保証や支援が必要な場合でもそれらが受けられない可能性がでてきます。
市民権を持っていれば、支援を受けられない心配をしなくてもよくなります。
オーストラリアでは昨年、コロナで影響を受けた人たちへJobseekerなどの政府からの資金援助がありました。
これによって助けられた人はかなりの数いるはずです。
今後何十年も生きる中で、こういった支援が必要にならないとも限らないですよね。
改正内容によっては、これらの支援が必要な人がかなり苦しい状況に置かれる可能性があります。
仮に、日本を離れて20年経った人がこういう状況に置かれた場合を考えてみます。
この場合、オーストラリアで生きるのも苦しいけど、日本に戻ったところで20年も離れていた国で再出発するのもかなり厳しいでしょう。
日本の場合歳をくえばくうほど苦しいので尚更です。
支援が受けられないことで、にっちもさっちもいかない状況に陥る可能性があるわけです。
2つ目の国外追放について、例えば永住権保持者が犯罪を犯すと国外追放される可能性はあります。
不慮の事故や何らかの理由で人を死なせてしまったりすると、刑務所に入ったあと国外追放されるかもしれません。
また、何らかの理由で永住権を失う可能性もあります。
上記の例のように、20年オーストラリアで暮らした人が何らかの理由でビザをキャンセルされたり強制国外追放になった場合、自国とはいえ20年も住んでいなかった国に突然放り出され再出発するのは精神的に相当つらいものがあるでしょう。
自分一人ならまだしも、家族がいる人はどうでしょう。
国外追放された場合、残された家族は?
家族もろとも追放された場合、子どもは一度も暮らしたことのない、文化も言語も全く違う国で暮らすことを強制されるわけです。
しばらくの間は精神的にも肉体的にもかなり厳しい人生を送ることになるはずです。
市民権を持っていれば国外追放がなくなるので、それらを防げます。
そんなこと滅多にないでしょと思った人。
コロナのせいで国境が閉じ、多くの人が仕事を失い路頭に迷うような、今の世界になると誰も予想できなかったですよね。
世の中何が起こるかわかりません。
特に家族がいる人は、市民権保持者にならないと守れない部分をよく考えた方がいいのではないでしょうか。
二重国籍不可なのが悩みのたね
じゃあ市民権とっちゃえばいいやんと思うけど、日本人はそう簡単に取る気になれない。
なぜなら、日本人は二重国籍が許されていないから。
オーストラリア国民になる=日本国籍を捨てる(日本人でなくなる)、なんやよね。
市民権を取ってない永住権保持者のほとんどは、これが理由で取るのを躊躇っているんじゃないかな。
いくらオーストラリアでずっと暮らすとはいえ、国籍を捨てるのはかなりのおおごと。
しっかりと考えを巡らせなければいけません。
例えば親がまだ日本にいる人や、資産やらなんやらもろもろが残っている人。
国籍を失うことでどういう影響があるのかをよく考えから市民権を取るか考えたいところです。
オレ?まだ考え中
少し前までは市民権にはまったく興味なかったです。
メディケアあるし、税率とか諸々同じやし、政府関連の仕事以外は自由にできるし。
でも最近は少し考えが変わりつつあります。
上記のように、なにかあった時の保証などの差を考えるようになりました。
困るような状況に陥ることは滅多に無いかもしれません。
でも、コロナのせいで今のような世界になると誰も予想できなかったですよね。
生きていれば何が起きているかわからないので、若干取りたい気持ちが出てきました。
一方で、オーストラリア国内での差別、年をとってからどう生きたいかを考えると(定年後は日本で暮らしたいかも?)、日本国籍を残しておきたい気持ちもあります。
まだ親も健在やしね。
今後もっといろいろ調べて、自分にとってどちらがいい選択かを見極めていこうと思っています。
まとめ:市民権取得は選挙権や豪パスポートだけがメリットではない
今日はざっくりとした考察だけですが、市民権取得のメリットは、選挙権や政府関連の仕事につける、オーストラリアのパスポートがもらえることだけではないことがわかったはずです。
家族がいる人はこれら以外のことについても気にしたほうが良さそうです。
次は日本国籍を失うことのメリット、デメリットを考えていきます(メリットあるのか?)
では!