どうもです。
ギリギリです。
今日も前回に引き続き、オーストラリアの永住ビザの話。
今日は、前回と同じ企業スポンサー永住ビザ、186ビザの話の続きです。
前回の投稿はこちら。
オーストラリア永住権は働いて手に入れる! – 企業スポンサー永住ビザ(186ビザ)
この情報は 2019年8月25日時点のものです。
公式サイトで最新情報を確認してください。
公式サイト:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/employer-nomination-scheme-186
Index
おさらい:3つの申請方法と取得条件
前回のおさらいです。
このビザには以下の3通りの申請方法(Stream、ストリームと呼ばれる)があります。それぞれの方法で若干ビザの取得条件が変わってきます。
- Direct Entry stream
- Labour agreement stream
- Temporary Residence Transition stream
今日は2と3を見ていきます。
Labour agreement stream
2番めの方法は、Labour agreement stream。
ところでオーストラリアはイギリス英語が元になっているので、”u”を入れるのが正しい綴りです。
Colourとかfavouriteとか。
さて、この方法で186ビザをとるには、
- Labour agreement のもとで承認された457または482ビザを持っていること
- 今現在仕事がある人または今後働くことになっていること
が主な申請条件としてあります。
Labour agreement は、企業が求人をかける際に、そのポジションにふさわしいオーストラリア人や永住権保持者が見つからない場合、海外労働者をスポンサーできる取り決めのようなもの。
この取り決めのもとで雇われる人が一体どういう人なのかは、正直よくわかりません。
おそらくほとんどの日本人には当てはまらないのではないのでしょうか。
真相はわかりませんが、どうやらそれほど人気な方法ではないようなので、ここでは割愛します。
Temporary Residence Transition stream
この方法(以降TRT)は、特定のワーク(ビジネス)ビザを持っている人が186ビザを申請する際に利用可能な方法です。
この方法はDirect Entry stream(DE)と違って、条件の中にも細かい指定があったり例外的要素があるので、確認すべきことがかなり多いです。
オレはこの方法にはそこまで詳しくないので、今わからない部分については疑問として残しておきます(分かり次第更新します)。
メインとなる条件は以下の通り。
- その仕事をする上で必要なスキルを持っていること
- 457ビザまたはTSS(482)ビザ、またはそれに関連するブリッジングビザA、B、Cのどれかを持っていること
- 最低3年間、あなたの会社にフルタイムとして働いていること
- あなたの457または482ビザをスポンサーした企業が、186ビザのためのスポンサーとなっていること
- Competent levelの英語力があること(IELTSだと6)
すでに457ビザまたは482ビザを持って働いていて、引き続きその企業が186ビザのスポンサーをしてくれるなら、TRTで186ビザを狙うのがいいでしょう。
ワークビザ→永住ビザは、オーストラリアにいる多数の人が通る永住権への道です。
オーストラリアに来て仕事を見つけ働き始め、482ビザを得て更に働き、やがて永住権へというのはよくある流れです。
この流れは大金を払って大学を卒業し、必死に英語を勉強しその他もろもろ・・・という過程を経たくない人におすすめです。
仕事で必要なスキルとは?
TRTと前回の投稿で紹介したDirect Entry stream(DE)の大きな違いは1つ目の条件です。
DEではスキルアセスメントが必須なのに対し、TRTは必須ではないようです。
ただし、「あなたが必要なスキルを持っていることを証明するために、スキルアセスメントを取るよう求めるかもしれない」と、移民局のサイトでは書いてあります。
逆に求めない場合はどうやって証明するんだろう。
この点要確認です。
そもそも必要なスキルを持っていることとって・・・何だか曖昧でよくわかりません。
おそらくレジュメや仕事内容を記したレポートの提出があるような気がするんですが・・・
この点について調査を実施し、分かり次第更新します。
特定のワーク(ビジネス)ビザを持っていること
TRTで186ビザを得るためには、以下のどれかのビザが必要です。
- Labour Agreement stream以外で承認された457ビザ
- Medium to Long-term (中長期)スキルリストにある職業で取った482ビザ
- 上記ビザを持っていて、期限が切れたあとに切り替わったブリッジングビザ(A、B、Cのどれか)
これから186ビザを狙う人は、482ビザ一択です。457ビザはもう申請できません。
482ビザには、Short-termとMedium to Long-termがあり、後者のみ永住権に繋げられます。
ワークビザで最低3年働いていることが前提条件
次、3つ目の条件。
TRTで186ビザを得るためには、482ビザの有効期限のほとんどの時間、あなたの企業でフルタイムで働いている必要があります。
正確には、「あなたが働く企業があなたの186ビザのスポンサーをする前に、フルタイムポジションで457ビザ(今は申請不可)か482ビザのスポンサーになっていて、4年のうち最低3年働いていること」です。
引用:移民局
ただし例外もあり。457ビザを持っている場合です。
もしあなたが2017年4月18日以前に457ビザを持っていた、またはその日以前に申請を完了してその後取得した場合、3年のうち2年働いていれば条件を満たしたことになります。
それ以降に取得した人は、457ビザでも3年以上の職歴が必要。
ところで、条件にはフルタイムで働いていることとあります。
「フルタイム」とは一体何時間なのか?
多くの場合は週35~37時間以上の労働をフルタイムとしています。
しかし、例えばスキルアセスメントだと週20時間以上働いていれば、フルタイムとみなされます。
このビザを取るために必要な「フルタイム」について少しググってみたけど、5年も前の情報しか見つからず、使い物になりません。
これも調査し、分かり次第ここに載せます。
ワークビザのスポンサー=186ビザのスポンサーであること
今持っている457または482ビザをスポンサーしてくれた企業が、186ビザのスポンサーになっていることもまた条件です。
2,3,4の条件をまとめると、
457または482ビザのスポンサー企業を見つけて取得し、最低2または3年働き、かつ同じ企業に186ビザのスポンサーになってもらう
ということです。
英語はIELTS6レベルでOK
TRTで必要な英語レベルはDEと同じくIELTS全セクション6かそれ相当。
前回の投稿でPTEを紹介しましたが、IELTSでも6ならそこまでひどく苦労しなくてもとれると思います。
もしIELTS6を取るのに苦労しているなら、おそらく英語の勉強が足りないです。
足りないか、仕方が悪いかのどちらか。
英語が伸びない人はこちらの投稿を見ると、英語力アップに必要な何かが見つかるかもしれません。
be動詞もわからなかった男が大学院入学レベルの英語力を得るためにしたこと
まとめ:TRTはすでにスポンサーを受けている人に有利
TRTでの186ビザ申請は、457または482ビザ保持者に圧倒的に有利なビザです。
これらのビザを持っているということは、その企業で働きを認められ、信頼を勝ち取った証拠。
すでに信頼があるので、186ビザのためのスポンサーシップ獲得もそれほど難しくないのではないでしょうか。
DEと違ってワークビザを挟まないと条件をクリアできないので、永住権へはDEより遠回りではあります。
でも、日本で職歴がない人にとってはTRTはいい方法だと思います。
オーストラリアで働きながら永住権を目指せるのは、大学へ通ったりPYPを受講したりするより実践的だし、貯金もできるので魅力的(教育を受けるのが無駄なわけではないが)。
DEとTRT、どちらがより自分にあっているかよく考え、オーストラリア永住権への道を模索してみてはどうでしょうか。
では!
TSSからの永住を狙おうと考えているのですが、ieltsのスコアは有効期限3年みたいですが、3年間働いた後、永住に切り替える場合はieltsを再度受ける必要はありますか?
こんにちは。
IELTSの再受験の必要性は自分がいつ試験を受けたかと、自分が申請する予定のビザの取得条件によります。何年働いたかは関係ありません。
各ビザの取得要件に、英語試験の受験(または結果取得時)から何年以内であれば、そのビザ申請に使えるといった指定があるはずです。
申請予定のビザを自分でチェックするか、ビザエージェントなどのプロに相談して最終確認するといいですよ。